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初期費用おさえたい!物件を探す前に知っておきたい、「敷金・礼金ゼロ物件」の深堀りノウハウ

引越をしたい!でも、まとまったお金がない…。

そんなときに目に飛び込んでくる「敷金・礼金ゼロ!」の文字。まるで救いの手のように感じられますよね。

けれど、本当にそれは“お得”なのでしょうか?

今回は、若い世代に人気の「敷金・礼金ゼロ」物件の魅力と落とし穴 について、紐解いていきます。

はじめに

春、就職や転勤で住まいを探したものの時間的な制約から、多くのことを妥協して、または人によってはこだわりの条件すらわからないまま、部屋を決めたかもしれません。

何か不都合や違和感を感じ、じっくり部屋探しをしたいと考えるのがこの9月~10月という時期です。

とはいえ、引越したばかりで、先立つものが…。

そんな状況で、賃貸情報サイトやアプリを開くと、「初期費用を抑えられる物件」がやたらと目につく。特に目立つのが「敷金・礼金ゼロ」の文字。初期費用がネックで引越しをためらっていた人にとっては、これ以上ない朗報に映ることでしょう。

だが、物事にはなんでも、「メリット」の裏にある「理由」「仕組み」などを理解しないと一転してデメリットになることさえあります。それらを理解することで、「メリット」を大きく得られ、つまり、りより賃貸生活を送れることにつながります!

敷金・礼金ってそもそも何?

賃貸物件の契約時にかかる初期費用の中でも、まとまった金額となるのが「敷金」と「礼金」。

敷金は、いわば「保証金」 。退去時に部屋を修繕するために使われ、基本的には問題なければ一部返金されるお金。

一方、礼金は「大家さんへのお礼」 として支払う、返ってこないお金です。

これらがゼロになるということは、契約時の支払いが大幅に軽くなる、ということになるわけです。

「ゼロゼロ物件」の背景:時代とともに変わる賃貸の常識

かつて数年前までは「空室対策」として、なかなか決まらない物件が敷金・礼金をゼロにしていたケースも多かったのですが…。

しかし、近年では状況が少し変わってきています。

礼金そのものの慣習が薄れつつあることや、敷金についても退去時の返金・修繕トラブルを避けるために、あらかじめ「クリーニング費用」などを明記しておき、設定しないケースが増えてきているのです。

つまり、「ゼロゼロ物件=訳あり物件」というわけではなく、貸主側も借主側もトラブルを避け、明快な契約にするための選択肢として「ゼロ」が一般化してきている傾向が顕著です。

初期費用を抑えるメリット

それでも、特に20〜30代の若い世代にとって、初期費用が安いというのは大きなメリット に違いありません!

例えば、家賃8万円の物件を契約する際、敷金・礼金が1ヶ月分ずつかかると、それだけで16万円。さらに仲介手数料や前家賃などを含めると、軽く30万円を超えてしまいますよね…。

これが敷金礼金ゼロゼロになることで、初期費用の総額は10万円台まで圧縮できるケースも。

たくわえの取り崩しを少なくし、引越し代やその後の生活費の圧迫を少なくできるのは、かなりありがたい話。

今の住まいに何かしらの「デメリット」を感じて、新居に引越す「メリット」を得られる環境は大げさに言えば、「人生の再スタート」なのです。

ネガティブっぽいことがほんとにネガティブにならないために

短期解約違約金の設定に注意

初期費用が安く済む物件の中には、「短期解約違約金」が設定されているケースが珍しくないです。

例えば、「1年未満の解約で賃料の2ヶ月分」「1年以上2年未満で1ヶ月分」などの違約金がかかるケースがあるのです。

これは、「ビジネスの世界の鉄則」であって、すぐに退去されてしまうと貸主側が損をしてしまうため、一定期間の居住を前提とした仕組みという側面があります。

逆に言うと、「退去してもいいが、その契約期間の残り全ての20か月分の賃料を支払ってね!」ということでなく、「2ヶ月分でいいですよ…(仕方ないけど…)」的なとらえ方もできなくはないのです。

というわけで物件により、細かな条件は異なるので、契約書や重要事項説明書に記載されているのを確認するのは当然のこと、部屋探しの段階の募集条件は見落とさずチェックしましょう。

清掃費は後払い

敷金がないということは、退去時に原状回復費用の一部や、清掃費を実費で支払うということ。

それは、「清掃費」などが明確に設定されており、それが敷金や礼金の代わりとして「将来の不透明は支払額」ではなく「明確な支払額」として代替えしていることも多いということです。

つまり、「ゼロ」と聞いて安心するのではなく、「何が含まれていて、何が別なのか(後払い)」を契約前にしっかりと確認することが重要なのです。

長期的な視点で考えよう

賃貸契約は基本的に2年がほとんど。「今、払えるかどうか」だけで判断すると、引越できず、今のデメリットなことを後々まで、感じ続けて、不満が膨らむことになりかねません。

一方で、初期費用の安さもいいですが、それ以外の住み心地、建物の管理状況、周辺環境など、「暮らし続ける」という視点での判断が、結果的に費用面でも満足度でも“お得”につながるので、「ゼロゼロ」という条件は、部屋探しの条件のひとつとして、割り切って、総合的に考えることも重要です。

まとめ

敷金・礼金ゼロ物件は、初期費用を抑えて新生活を始められる、今どきのスマートな選択肢 です。

もちろん、契約内容や費用の仕組みをきちんと理解しておくことは大切。でも、それさえ押さえておけば、ゼロゼロ物件はコスパの高い住まい探しの味方になってくれます。

「安さ」だけで選ぶのではなく、「納得して選ぶ」ことが、満足のいく新生活への近道 。ポイントを見極めながら、あなたにぴったりのゼロゼロ物件、探してみませんか?

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