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シャッター雨戸がある賃貸物件は快適?省エネの実力と探し方ガイド

はじめに

「シャッター雨戸」 と聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?

「防犯のための設備」 と考える方が多いかもしれません。もちろん、防犯対策としても心強い存在ですが、実はそれだけではありません。

近年の猛暑のなかで、「シャッター雨戸」には“もうひとつの役割”が注目されています。それは、省エネ効果です。

というのも、夏場は窓ガラスを通して、外の熱い空気や強い日差しが室内にじわじわ伝わり、部屋の温度をぐんと上げてしまいます。実は、エアコンで冷やした空気も、この窓ガラス越しの熱で“押し返されて”しまい、結果的にエアコンの効きが悪くなったり、電気代がかさんだりする原因になるのです。

シャッター雨戸を閉めることで、この熱の通り道を物理的に遮断できるため、部屋の中がぐっと涼しく保ちやすくなります。「エアコンがなかなか効かない…」と感じている方には、特におすすめしたい“ひと工夫”なのです。

ところが、賃貸物件を探す際、検索サイトの「こだわり条件」には“シャッター雨戸付き”の項目が見当たりません。そのため、気になっていても上手に探せない、という声もよく耳にします。

本記事では、「シャッター雨戸」の隠れたメリット” と、賃貸物件県債サイトでの“見つけ方のコツ” を、やさしく解説していきます。快適な住まい選びの参考になれば幸いです。

シャッター雨戸の基本機能と一般的なイメージ

シャッター雨戸と聞くと、まず思い浮かぶのが「防犯」というキーワードではないでしょうか。

実際、シャッター雨戸は空き巣や泥棒などの侵入を防ぐ、頼もしい“物理的バリア”として長年親しまれてきました。特に、1階や人通りの少ない場所に住んでいる方にとっては、夜間や外出時にシャッターを下ろしておくことで安心感が増します。

また、もともとは台風や大雨など、強い風雨から窓ガラスを守る「雨戸」がルーツ。従来の木製やアルミ製の横開きの雨戸と比べて、最近主流の“シャッター型”は、ロールアップ・ダウンで開閉できるため、力を使わず手軽に操作できる点も魅力です。

一方で、「シャッター雨戸=防犯設備」というイメージが先行しがちですが、実はもうひとつ、大きな役割を持っています。それが、“外からの熱や冷気をカットする”という断熱の効果 です。最近ではこの点に注目する人も増えてきました。ただ、「なんとなく防犯や防災のため」と思い込んでいた方も多いのではないでしょうか。

次の章では、知っているようで意外と知られていない「省エネ」という観点から、シャッター雨戸の新たなメリットをわかりやすくご紹介していきます。

夏の酷暑対策で注目!シャッター雨戸の省エネ効果

年々厳しさを増す日本の夏。最近は「エアコンなしでは過ごせない」という方も多いのではないでしょうか。ですが、どんなにエアコンを強くしても、なかなか部屋が涼しくならない、電気代が心配…と感じている方も少なくありません。

実はその原因のひとつが、「窓」なのです。

夏場、室内に入り込む熱のうち、およそ7割(71%)は窓ガラスから侵入している――というデータがあります(※1)。ガラス1枚だけでは、外の熱をほとんどそのまま通してしまうため、せっかく冷やした空気も窓際からどんどん温められ、エアコンの効率が下がってしまうのです。

そこで活躍するのが「シャッター雨戸」。

シャッターを閉めることで、窓とシャッターのあいだに空気の層が生まれ、外からの熱気をシャットアウト。まるで“熱のバリア”を作るような役割を果たしてくれます。

たとえば、日中の強い日差しが直接ガラスに当たる部屋では、シャッターを下ろすことで室温の上昇を2~3℃抑えられるという実験報告もあります(※2)。これにより、エアコンの設定温度を極端に下げる必要がなくなり、電気代の節約にもつながる――というわけです。

「シャッター雨戸=防犯」だけじゃない、“暮らしの守り神”として、見直されている理由がここにあります。

検索ポータルサイトに「シャッター雨戸」の項目がない理由

「シャッター雨戸、いいな」と思ってSUUMOやHOME’Sなどの賃貸物件検索サイトなど、実際にポータルサイトの「こだわり条件」を見てみると――「オートロック」「浴室乾燥機」「宅配ボックス」など便利な設備の項目はあるのに、「シャッター雨戸」はなぜか項目に存在しません。

物件検索サイトで探してみても、「こだわり条件」に“シャッター雨戸”の項目が見当たらない…。

実は、これにはいくつか明確な理由があります。

まず、マンションタイプの賃貸物件には、シャッター雨戸が標準で設置されていることがほとんどありません。高層階やオートロック、防犯カメラなど、建物全体で防犯性を高めているケースが多く、個別の窓にシャッターを付ける必要性が低いとされてきました。

一方、アパートタイプの場合は、1階の部屋にだけシャッター雨戸がついているケースが一般的ですが、2階以上になるとほとんど設置されていません。これも防犯面からの設計思想によるものです。

さらに、シャッター雨戸自体が「防犯目的の設備」として認識されていたため、これまで“省エネ”という観点で注目されることは多くありませんでした。そのため、「シャッター雨戸付きの物件が欲しい」というニーズ自体が可視化されにくく、物件数も限定的。

結果として、検索ポータルサイトのこだわり条件にも採用されてこなかった、という背景があります。

つまり、「防犯=1階限定」「省エネ=認識されていなかった」「ニーズが顕在化していなかった」――こうした理由が重なり、“シャッター雨戸”が検索条件として設定されていないのです。

とはいえ、最近は省エネ・快適性の面でも見直されつつあり、今後は検索機能の改善や認知拡大にも期待が高まります。

次章では、「シャッター雨戸付き賃貸」を効率よく見つけるための“探し方のコツ”を、実践的にご紹介します。

「シャッター雨戸」付き物件の探し方・裏ワザ

「検索サイトに項目がないなら、どうやって探せばいいの?」

そんな声にお応えして、ここでは“シャッター雨戸付き物件”を効率よく見つけるための具体的な方法とちょっとした裏ワザをご紹介します。

物件写真に注目する

物件詳細ページには、外観写真や室内写真が掲載されています。

窓部分にシャッターが写り込んでいないかをチェックしましょう。特に1階から2階の部屋やバルコニー側の写真に、窓の外にスリット状の“シャッターボックス”が見えていれば、高確率でシャッター雨戸が設置されています。(3階以上の部屋は見にくく、確認しにくいのが実際のところ…)

「備考欄」や「設備欄」をくまなく確認

主要な検索項目になくても、「備考欄」や「設備」の欄に「シャッター雨戸」「雨戸付き」などの記載がある場合があります。

また、コメントや備考欄に記載があれば、ポータルサイトの「キーワード検索」を使って、該当物件の一覧を出すことは可能です。

但し、該当するキーワードの物件がすべてリスト化されおり、件数が多い場合は、丹念にページ送りすることになります。

不動産会社に直接リクエスト

この方法が最も現実的で確実でしょう。

「シャッター雨戸付きが希望」とはっきりしている場合、問い合わせ時に不動産会社に要望を伝えるのが一番確実です。

例えば、問い合わせメールや来店時に「シャッター雨戸付きの物件を希望します」など、具体的に伝えると、不動産会社側も把握している物件を優先的に案内してくれる可能性が高くなります。

シャッター雨戸の“更なるメリット”もチェック!

シャッター雨戸には、前述のメリット以外にも、様々なメリットがあります。ここでは、補足として「シャッター雨戸」の“プラスα”のポイント をいくつかご紹介します。

台風や強風時の“飛来物”から窓ガラスを守る

近年、台風の規模が大型化し、風雨による被害が増えています。

シャッター雨戸は、強風で飛んできた小石や枝、看板などの「飛来物」から窓ガラスをしっかりガード。被害を最小限に抑え、安心して過ごせる心強い存在です。

冬場も頼りになる!暖房効率アップ

「夏の暑さを防げるなら、冬の寒さにも強いのでは?」と思った方は大正解。

シャッター雨戸を閉めれば、冷たい外気の侵入や窓からの熱逃げを防ぎ、冬の暖房効率アップにもつながります。一年中、快適な室温をサポートしてくれるのです。

騒音対策にも効果あり

窓ガラスの外側にもう一枚バリアができるので、外の騒音を大幅にカットできます。

幹線道路沿いや、周囲がにぎやかなエリア、近くで工事がある場合なども、シャッターを閉めることで、室内の一定の静けさを確保できます。

光害・早朝のまぶしさ対策

駅前や繁華街の近くは、夜間も街灯や看板の明かりがまぶしい…と感じることがあります。

また、夏は朝4時台から急に部屋が明るくなってしまうことも。

シャッター雨戸を閉めておけば、外からの強い光をしっかり遮断でき、ぐっすり眠りたい人や夜勤の方にもぴったりです。

「省エネ」「防犯」だけでなく、台風対策・冬の断熱・防音・光害対策…。

多方面に頼れるシャッター雨戸。これからの住まい選びで、ぜひ“隠れた優良設備”として注目してみてください。

シャッター雨戸付き賃貸物件を選ぶメリット

ここまで、「シャッター雨戸」の機能や省エネ効果、そして賃貸物件での探し方についてご紹介してきました。

シャッター雨戸は、もともと防犯設備としての役割が大きいと思われがちですが、近年は「夏の酷暑対策や電気代節約といった“省エネ効果”」にも注目が集まっています。

防犯面では特に1階の部屋で効果を発揮しますが、実は2階以上の住戸でも、強い日差しや外気の影響を遮ることで、エアコン効率アップや室温の安定に大きなメリットがあります。

上層階でも南向きや西向きのお部屋は日差しが入りやすいため、シャッター雨戸の恩恵を十分に感じられるでしょう。

現状の物件検索サイトでは「シャッター雨戸付き」の絞り込みができないため、自分の“こだわり”を叶えるには少し工夫が必要です。写真や設備欄、備考欄のコメント、記載内容のチェック、不動産会社への直接リクエストなど、ひと手間かけることで理想の住まいにぐっと近づけるはずです。

「快適な暮らしのために、シャッター雨戸付きの賃貸物件を選ぶ」

そんな視点を持つことで、これからの住まい探しがより充実したものになるかもしれません。

賃貸探しは“自分らしい暮らし”を叶える第一歩。

ぜひ、隠れた優良設備「シャッター雨戸」のメリットも意識して、納得のいく部屋選びに役立ててください。


 

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